インテンシブリーディング vs エクステンシブリーディング

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英語学習を始めたばかりの頃、「どうやって読む力を伸ばそう?」と悩んだことはありませんか?本屋さんで英語の本を手に取っても、辞書を引きながらじっくり読むべきか、それとも分からない単語があってもどんどん読み進めるべきか迷ってしまいますよね。実は、この2つのアプローチにはそれぞれ「インテンシブリーディング」と「エクステンシブリーディング」という名前がついていて、どちらも英語力アップには欠かせない読書法なんです。今回は、この2つの読書法の違いと、あなたにぴったりの学習スタイルを見つけるコツをご紹介します!

インテンシブリーディングとエクステンシブリーディングって何?基本を理解しよう

インテンシブリーディングは、日本語で「精読」と呼ばれる読書法です。短い文章や段落を時間をかけてじっくりと読み、一つひとつの単語や文法構造を詳しく分析していく方法です。まるで虫眼鏡で細かい部分を観察するように、テキストの隅々まで理解することを目指します。例えば、英字新聞の記事を1つ選んで、知らない単語をすべて辞書で調べ、文の構造を分析し、内容を完全に理解するまで読み込むのがインテンシブリーディングの典型例です。

一方、エクステンシブリーディングは「多読」と呼ばれ、大量の文章を流れるように読んでいく方法です。細かい部分にこだわらず、全体の意味を把握することを重視します。分からない単語があっても辞書を引かずに、文脈から推測したり、読み飛ばしたりしながら進めていきます。例えば、自分のレベルより少し易しめの小説やマンガを1日30分間、辞書なしでどんどん読み進めるのがエクステンシブリーディングの代表的なやり方です。

この2つの読書法は、まさに「質」と「量」の違いと言えるでしょう。インテンシブリーディングは1つの文章を深く理解する「質」重視のアプローチで、エクステンシブリーディングはたくさんの文章に触れる「量」重視のアプローチです。どちらも英語学習には重要な役割を果たしており、学習者のレベルや目標に応じて使い分けることが大切になります。

どちらを選ぶべき?あなたの学習スタイルに合った読書法を見つけるコツ

学習の目的によって、どちらの読書法を重視すべきかが変わってきます。TOEICや英検などの試験対策を考えているなら、インテンシブリーディングが効果的です。試験では正確な読解力が求められるため、文法や語彙を正確に理解する練習が必要だからです。一方、「英語を楽しく読めるようになりたい」「英語の本をスラスラ読めるようになりたい」という目標があるなら、エクステンシブリーディングから始めることをおすすめします。楽しみながら大量の英文に触れることで、自然と読解スピードが向上し、英語への抵抗感も減っていきます。

現在の英語レベルも重要な判断基準です。初級者の場合、いきなり難しい文章をインテンシブに読もうとすると、分からない単語ばかりで挫折してしまう可能性があります。まずは自分のレベルより少し易しめの教材でエクステンシブリーディングを行い、英語を読むことに慣れることから始めましょう。中級者以上になったら、両方の方法をバランスよく取り入れることができます。例えば、平日はエクステンシブリーディングで量をこなし、週末にインテンシブリーディングで質を高めるという組み合わせ方法が効果的です。

時間の使い方も考慮すべきポイントです。毎日30分程度の短時間しか確保できない場合は、エクステンシブリーディングの方が継続しやすいでしょう。辞書を引いたり文法を調べたりする時間が不要なため、限られた時間を有効活用できます。逆に、週末にまとまった時間が取れる場合は、インテンシブリーディングで集中的に学習するのも良いアプローチです。大切なのは、自分のライフスタイルに合った方法を選ぶことです。完璧を求めすぎず、継続できる方法を見つけることが英語力向上の鍵となります。

インテンシブリーディングとエクステンシブリーディング、どちらも英語学習には欠かせない大切な読書法です。「どちらか一つを選ばなければいけない」というわけではなく、あなたの目標やレベル、ライフスタイルに合わせて使い分けることが重要です。英語学習は長期戦なので、無理をせず楽しく続けられる方法から始めてみてください。最初はエクステンシブリーディングで英語に慣れ親しみ、慣れてきたらインテンシブリーディングも取り入れてみる、というように段階的にステップアップしていけばOKです。大切なのは継続すること。今日から早速、お気に入りの英語の本や記事を見つけて、読書を楽しんでみませんか?